サステナビリティ

サステナビリティへの取り組み

自然と向き合い、食を届け続ける
たねまき常総の「人とテクノロジー」による備え

INTRODUCTION

大雨や台風、大雪など、農業を取り巻く自然災害のリスク。
農林水産省によると、2025年に発生した主な自然災害による農林水産関係の被害額は2,035億円に上り、各地で農作物や農業用ハウス、農地・農業用施設などに被害が発生しています※。
自然を相手にする農業において、天候によるリスクを完全になくすことはできません。

だからこそ、変化をいち早く捉え、適切に判断し、行動するために「備える」ことが、安定した生産を続けるうえで重要です。

茨城県常総市で大規模な施設園芸を行うたねまき常総も、台風や豪雨など、さまざまな気象リスクを想定した備えを進めています。

変化する自然環境の中でも、農業を続け、食を届けていくために。
たねまき常総の取り組みを追いました。

※出典:農林水産省

01

急激な気象変化に「備える」ということ

2023年5月。
たねまき常総は、人が働きやすく、安心・安全な農産物を安定的にお客様へ届ける農業の実現を目指し、
会社設立から4年の歳月を経て、茨城県常総市に日本最大級となるミニトマトの生産拠点を完工しました。

たねまき常総の施設

約7ha
敷地面積
約1,000t
年間収量目標
24時間
栽培環境をコントロール

施設では、二酸化炭素濃度や気温、湿度などをセンサーで感知し、そのデータをもとにコンピューターが栽培環境を24時間コントロールする環境制御システムを導入しています。
さらに、労務や作業管理に関するシステムも自社で開発し、栽培や作業に関するさまざまなデータを蓄積しています。


たねまき常総は、これまでの現場の経験にテクノロジーを組み合わせることで、
誰もが働きやすく、安定した生産を続けられる農業の構築を目指しています。

施設園芸では、夏場の高温時にハウス内の換気や熱を抜くため、天窓の開度を調整することがあります。
2023年の夏、ゲリラ豪雨によりハウス内に雨が吹き込むこともありました。
たねまき常総では、ゲリラ豪雨や台風などの急激な気象変化も想定し、気象情報の活用や運用体制の整備を継続的に進めています。

自然災害への備えについて、たねまき常総 副社長の山田に聞きました。

たねまき常総 山田直人

INTERVIEW

㈱たねまき常総 取締役副社長 兼 COO
山田 直人

昨今の異常気象は、各地に甚大な被害をもたらしています。特に、予測が難しい「急激な気象変化」への備えが重要だと考えています。
たねまき常総では、社員と日々の運用を確認しながら、自然災害への対策を一つひとつ具体化してきました。気象情報や環境制御技術などを活用し、災害の兆候をより早く捉え、行動に移せる体制づくりも進めています。

現在、たねまき常総では、気象情報や雨雲レーダー、アラート通知などを活用し、ゲリラ豪雨や台風、低温といったさまざまな気象リスクに備えています。
しかし、気象情報をいち早く把握するだけでは、自然災害への備えとして十分ではありません。
大切なのは、その情報を受けて「どう動くか」です。

たねまき常総では、アラートのレベルに応じて、「誰が、いつ、何を確認し、どのように判断し、行動するのか」をあらかじめ細かく整理しています。例えば、雨量や台風の影響に応じて、ハウスの天窓の状態を確認する、ハウス周辺を点検する、必要に応じて止水板などの水害対策品を設置するなど、現場で取るべき対応を具体的に定めています。

一方で、すべてをマニュアル通りに進めればよいわけではありません。同じ雨量の予報でも、実際の雨雲の動きやハウス周辺の状況、その日の作業内容などによって、必要な対応は変わります。

だからこそ、あらかじめ定めた判断基準や対応を整理し、気象データをもとに、誰もが必要な行動に移せるよう運用を整えています。


テクノロジーと人、それぞれの役割を明確にしながら、個々の経験や勘に頼りすぎることなく、適切な対応につなげることを心掛けています。

気象情報の継続的な確認

気象情報の継続的な確認

必要箇所への止水板の設置

必要箇所への止水板の設置

大雨に備えたゲートの設置

大雨に備えたゲートの設置

先進的なテクノロジーを活用しながら、最後は人が責任を持って考え、判断し、行動する。
たねまき常総のこうした地道な積み重ねと備えが、自然災害からミニトマトを守り、お客様への安定した出荷を支えています。

02

守るのは、ミニトマトだけではない

自然災害への備えによって守られるのは、ミニトマトや生産設備だけではありません。
そこで働く社員の安全を守ることも、たねまき常総が大切にしていることの一つです。

農業の現場では、天候が日々の仕事に直結します。
台風や大雨が予想される場合には、ハウス周辺の安全対策や作業スケジュールの変更が必要になり、冬場には積雪や路面凍結によって、社員の通勤そのものが危険になることもあります。

こうした状況で重要になるのが、「いつ、どのような判断をするか」です。

たねまき常総のハウス内での作業風景

たねまき常総での作業の様子

たねまき常総では、気象情報をもとに災害の影響を早めに見極め、必要に応じて作業スケジュールや出退勤を調整しています。
社員が危険な状況の中で無理に出勤したり、対応に迷ったりすることがないよう、会社として適切なタイミングで判断し、現場へ共有することを大切にしています。

一方で、ミニトマトの生育は待ってくれません。収穫や栽培管理、出荷など、日々必要な作業があります。

だからこそ、社員の安全を最優先に、作業の優先順位や生産・出荷を継続するための対応を事前に定めておくことが欠かせません。

こうした会社の判断や日々の備えは、災害時の安全確保だけでなく、社員が安心して働くための環境にもつながっています。

たねまき常総 有賀佳紀

INTERVIEW

㈱たねまき常総 生産事業部 事業推進・改善 グループ
有賀 佳紀

自然災害が予想される際には、事前に誰が対応するのか体制が決められています。
一方で、全員が無理をして対応するわけではありません。勤務シフトや翌日の体制なども踏まえ、経営層も含めて、当日対応する人と翌日の対応に備える人があらかじめ決められています。

事前にそうした体制を整えてもらえているからこそ、それぞれが自分の役割に集中できますし、働く側としても安心感があります。
安定した生産を続けることが求められる中でも、社員の安全を大切にして判断してくれていることが、会社への信頼にもつながっています。

自然災害から農作物を守ること。そして、そこで働く人を守ること。
その両方を大切にすることが、農業を続け、お客様へミニトマトを安定して届けていくための土台となっています。

03

自然災害に備え、食を届け続けるために

自然災害への備えを重ねてきた、たねまき常総。
さまざまな気象リスクを想定し、日々の備えを積み重ねるその先に、どのような農業を目指すのか。

たねまき常総 山田直人

MESSAGE

農業は、日々変化する自然環境と向き合い続ける仕事です。自然災害によるリスクを完全になくすことはできませんが、だからこそ、起こり得るリスクを想定し、日頃から備えておくことが大切だと考えます。
そのためには、先進的な技術だけに頼るのではなく、得られた情報をもとに、現場で働く一人ひとりが考え、判断し、行動することが重要です。
そうした日々の積み重ねによって、農作物と働く人を守り、高品質なミニトマトを安定してお客様へ届け続けていきたいと考えています。

プリッとトマト

~安定した食を届け続けるために、自然と向き合い、
人とテクノロジーの力で持続可能な農業を未来へつなぐ~

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