「未来へつなぐ農業プロジェクト」
~持続可能な農業と環境課題解決に貢献~
SBプレイヤーズは、持続可能な農業を実現するため、「未来へつなぐ農業プロジェクト」を発足いたしました。
本取り組みでは、農業の担い手不足、収益性の向上、環境問題などの解決を通じ、持続可能な農業の実現を目指します。
INDEX
未来へつなぐ農業プロジェクトの概要
農業は日本の「食」を支える重要な地域産業の一つですが、昨今は担い手不足、収益性の低下や環境問題など、様々な課題が顕在化しています。
「未来へつなぐ農業プロジェクト」は、それらの課題解決に向けた当社の取り組みです。
実証実験のご紹介
この度、本プロジェクトの取り組みの一環として、栃木県那須塩原市内で非食用米の栽培を通じた実証実験を開始いたしました。
具体的なプロジェクト内容は以下の通りです。
活動内容
(1) 田植えの開始(2023年4月)
本プロジェクトにご協力いただく那須塩原市内の農家さんの水田にて、直接ご指導いただきながらSBプレイヤーズ社員で田植えを行いました。
この水田では、再生二期作(1度の田植えで2回収穫できる栽培技術)に取り組んでおり、他の水田より一足早い田植えとなります。
(2) 栃木県立那須拓陽高等学校と連携協定締結(2023年5月)
那須拓陽高等学校内で、SBプレイヤーズとの連携協定調印式を行いました。
那須拓陽高等学校は農業実習を積極的に実施しており、農場にビオトープ(草地や森・池・川・海など、大小にかかわらず生きものの暮らしを支える場所)を整備するなど、環境学習にも力を入れています。積極的に新しい知見を取り入れ、活動している那須拓陽高等学校と協同することで、地域活性化および環境問題の解決に貢献します。
また、今後実施する実証実験を通じ、生徒と共に農業や環境に関する学びを深めることで、未来の農業を担う人材育成へ寄与し、持続可能な農業を目指してまいります。
本件リリース:https://www.softbankplayers.co.jp/news/1-2023-363/?cid=all

中央右下:那須拓陽高等学校藤田校長先生/中央左下:SBプレイヤーズ(株)代表取締役社長 藤井宏明/他、生徒さん

SBプレイヤーズから那須拓陽高等学校へ、生産した非食用米を加工するバイオマスプラスチック工場への見学ツアーや、実証実験に使用する器材についての目録を提供いたしました。
今後、那須拓陽高等学校、そして那須塩原市内の農家さんと共に、様々な実証実験を実施いたします。 「未来へつなぐ農業プロジェクト」の活動および実証実験の内容については、本頁で更新してまいりますので、是非ご覧ください。
(3) 那須拓陽高等学校にてプロジェクトに関する説明会を実施(2023年7月)
「未来へつなぐ農業プロジェクト」を那須拓陽高等学校と共に推進していくにあたり、生徒の皆さんに向けて説明会を実施いたしました。
前半では「持続可能な農業とは何か」というテーマから始まり、農業における環境課題について一緒に考え、後半では今後予定しているICTを取り入れた米の育成や管理の方法について、実機を用いて説明を行いました。農業に対する意見を直接伺えたことは、当社として多くの学びを得る機会となりました。
今後、本格的に推進していく「未来へつなぐ農業プロジェクト」を通じて、那須拓陽高等学校の皆さんと共に農業や環境に関する学びを深め、持続可能な農業の実現を目指してまいります。

説明会風景

説明会資料
農業の課題について生徒の皆さんも交えて意見交換をしました。
(4) ドローンによる生育状況調査(2023年8月)
ドローンによる稲の生育状況調査を那須拓陽高等学校の生徒の皆さんと一緒に実施いたしました。
調査では、自動航行のドローンで上空から水田の状況を撮影し、稲の生育状況を分析します。同じ1枚の水田でも、肥料の散布ムラ、水温の違いなどで生育差が発生します。分析データを活用することで、生育差に合わせた追加肥料散布が可能になります。
また、調査実施に先立ち、ドローン・ジャパン株式会社様より、農業におけるテクノロジーの活用についてご説明いただきました。生徒の皆さんからは、ドローンで収集できるデータに関する質問などもあり、農業の未来について一緒に考えることができました。

ドローンのセンサーによって生育状況を読み取ります。

手動航行、自動航行の両方が可能です。
※写真は手動航行の様子。

水田にて実際に調査を行いました。
(5) 再生二期作収穫体験(2023年9月)
4月に田植えを実施した那須塩原市内の農家さんの水田が、収穫時期を迎えました。こちらの水田では、品種による生育速度や収量の違いを検証するため、複数の品種を栽培しています。
また、全国でも珍しい「再生二期作(1度の田植えで2回収穫できる栽培技術)」の実証実験もしており、那須拓陽高等学校の生徒の皆さんとSBプレイヤーズ社員で一期目の収穫を行いました。昔ながらの手刈りでの収穫体験に、「楽しい!」「農業の大変さと、機械のありがたさがわかった」等の声があがりました。

二期目の収穫に備え、稲株を通常より長く残して刈り取ります。

那須拓陽高等学校生徒の皆さんとSBプレイヤーズ社員
(6) 那須拓陽高等学校にて収穫&環境研修実施(2023年10月)
2023年10月、那須拓陽高等学校の水田も収穫時期を迎えました。本プロジェクトでは、中干しによる温室効果ガスの削減についても検証しており、収穫作業の後は、温室効果ガスの測定データを検証しながら地球環境を守るためにどんなことができるのかを考えました。今回収穫されたお米をバイオマスプラスチックの原料として活用していくことを踏まえ、生徒の皆さんからは「プラスチック米(飼料米)をもっと普及させると良いのではないか」「燃やさず土に還るようなプラスチックを作る」などさまざまなアイデアがあがってきました。これから3月頃までは生徒の皆さんと一緒にいろいろなアイデアを出し合いながら製品化に向けて取り組んでいきます。

収穫の様子。収穫したお米は、バイオマス原料として活用していく予定です。

実際に計測したデータをもとに、農業と地球環境について一緒に考えました。
(7) 東京都内にてAI研修実施(2023年11月)
2023年11月、那須拓陽高等学校の生徒の皆さんをソフトバンク本社にご招待し、AIに関する研修を実施しました。企業の中でAIがどのように活用されているのか実際に見学していただきながら、AIについて学び、農業×AIの未来について一緒に考えました。生徒の皆さんからはAIを農業に取り入れることによって、機械の遠隔操作が可能になるなど、より簡単な、そしてより安全な農業が実現できるのではないかなど、農業の未来についてさまざまな意見が飛び交いました。

研修の様子

いろいろな意見が飛び交いました

生徒の皆さん